7月のニュースレター

毎日暑いですね! 

日本の気候は四季がはっきりしていて春と夏の間、田植えの時期に恵みの雨として梅雨があるはずだったのですが・・・
これからしばらくは猛暑の日が続くと思いますが、炎天下での街歩きのツアーは熱中症の危険がありますので十分注意が必要です。

あるまちのツアーは街中がほとんどですが、
炎天下での移動と建物の陰や中での説明をうまく組み合わせてガイドするように心がけてください。
炎天下、日陰を見つけて説明をする際は、まずはゲストの皆さんを日陰に入れてあげ、
ガイドの皆さんは最悪日向でも対応できるよう、できれば日傘をご準備ください。
そしてこまめに水分補給するよう意識的にゲストにもお声がけをお願いします。

さて、先月21日、上半期のあるまち懇親会を開催いたしました。
今回は秋葉原にあるレンタルスペースをお借りし、
ガイド同士の交流を図り親睦を深めるために立食形式で自由に移動できるようにいたしました。
ただ、スケジュールの関係で十分に時間が取れず申し訳ございませんでした。
次回はもっとゆっくり時間が取れるようにしたいと思います。

今回ご招待したゲストスピーカーのBlackoさんですが、当日奥様同伴でいらっしゃいました。
奥様は元文学座に所属していた舞台俳優だそうです。
アイルランド人Blackoさんはアイリッシュ/ケルティック音楽のバンドで長年ギターとコーラスを担当し、
主に都内でライブ活動を行っています。
アイルランドと言えば、私はケルティック・ウーマンの” You Raise Me Up”がすぐに思い浮かびます。

さて、今回ブラコさんは ”Engaging Communication” についてスピーチをしてくださることになっていました。
日本語に訳せば「魅力的なコミュニケーション」となるでしょうか。それは一方通行の情報伝達ではなく、
聞き手の興味を引き、相互作用を重視し、聞き手が積極的に参加したくなるようなコミュニケーションのことを指します。

あるまちのツアーは深堀型ツアーですが、ただ詳しく話せば良いというのではなく、
各ツアーのタイトルに沿ったストーリー性のある内容を提供し,ゲストの興味を引き、
会話や質問などを通してゲストが積極的にツアーに参加し、
共に楽しめるようなツアーができたら素晴らしいと思います。(理想ですが)


今回、興味の引く内容を提供すること以外に、その提供の仕方において、
声を大きくはっきりと発音することも重要だと言っていました。
どんな素晴らしい内容でも相手に伝わらなければ何もなりません。
日本語訛りがあっても構わないのでゆっくりと簡単な言葉で相手が理解できるように伝えること。
舞台俳優の奥様も発声の重要性をおっしゃっていました。

また、初対面のゲストとの間にいかに”rapport”、信頼関係、心の通い合いを築けるか、ということも重要だとのことです。
笑顔で相手を受け入れ、最初はお天気のこととか、出身国のことを聞いたりして、ガイドしやすい関係を作ってください。

今回Blackoの伝えたことは当たり前のこと、ガイドとして当然のことが多かったと思いますが、知識と実践は異なります。

少しでも実践にお役に立てたらと思いました。

今回、コンペティション表彰式も行いました。

最優秀賞は 瀧内健治氏の ”Ueno area: Fall of Samurai and Rise of Japan” (3.5hs)

江戸幕府の誕生から、太平の世、幕末の激動期、武士の終焉、そしてそれに続く日本の勃興を上野で俯瞰することができます。
ほとんどの外国人が知っている samuraiですが、歴史ツアーをしていると、
何故、侍の世が終わったのかについてよく質問を受けます。
このツアーでは、江戸幕府が事実上の終焉を迎えた上野の地に立ち、
その大きな歴史の転換点について史跡を見せながら語ることができます。
また、武士階級の退場と入れ替わるように、日本が急速な近代化の道をたどるわけですが、経済・軍事だけではなく、
近代日本の黎明期からすでにソフトパワーの充実に力を入れていたことが見聞できるのも上野の魅力です。
昨今、国家の発展におけるソフトパワーの重要性が喧伝されますが、
日本の近代化の端緒においてすでにソフトパワーも重点分野であったことは
多くの外国人に対して新鮮なメッセージになると思います。

菅野恭弘


優秀賞は入江高宏氏の 「日本の商業地区の過去、現在、未来」(3.5時間)

東京駅丸の内中央口改札口がツアーのスタート地点です。
丸の内駅前広場、行幸通り、和田倉噴水公園、大手門、そして高層ビル群の間を歩いて日本橋方面に向かいます。
途中左手には2028年竣工予定の高さ390メートルのトーチタワーの建設現場が見えます。
近くに渋沢栄一像がある常盤橋公園の石橋を渡り日本銀行側へ移動します。
いよいよ江戸時代からの商業の中心地日本橋地域です。
三越デパート本館や日本橋の道路元標、按針通りなど歴史あるスポットを回り、日本橋室町の福徳神社でツアー終了となります。

ツアーとしてとても魅力のある地域です。
あるまちのツアーはタイトルに沿ったストーリー性のある深堀型ツアーですので、例えば地域を2つか3つに分け、
それぞれを独立させ別のツアーとして企画したら更に面白いものができると感じました。
次回に期待いたします。

あるまち 陽子

今回の懇親会で行いました、特別ゲストのスピーチやコンペティション表彰式(新ツアー)につきましては

動画がございますので、YouTubeよりご確認いただければ幸いです。

YouTube:https://www.youtube.com/playlist?list=PLFxRLN3ebhsQ56Z25o4RfkRxhUiD2zryh

最後となりますが、7月2日はオフィスの引っ越しです。

新オフィスの住所は 

〒104-0032 東京都中央区八丁堀2丁目3-9 H1O八丁堀320号室

電話番号:03-5244-9257

*7月3日以降はオフィスの電話が繋がります。

これからもよろしくお願いいたします。


あるまち陽子

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