12月のニュースレター

エンジェルストランペット(Brugmansia aurea)

下町を歩いていたらこんな花を見つけました。 花の長さが15センチぐらいあって存在感が半端ないです。写真を撮ってアプリで調べてみるとエンジェルストランペット、「天使のトランペット」ですって。 でも花・葉・樹液のすべてに強い毒があり、口にすると、おう吐、けいれん、呼吸困難、幻覚などを引き起こす可能性があるそうな。見かけは金色のトランペットなのに・・・「悪魔のトランペット」なのじゃない?

ソバーキュリアス(Sober Curious)

私の父は大酒飲みでした。でも私はとても弱くて少しアルコールが入るとすぐに酔って真っ赤になって目が回ってしまうんです。それに、お酒が美味しいと思えたことがないし、大学のサークルでの失態は今もトラウマになっています。今思えば昭和の時代は大人になればお酒を飲むのが当たり前の時代でした。大学でお酒の洗礼を受け、会社に入れば飲み会に出ないとなんとなく気まずくなる。参加しても、飲めないと言うと「つまんね~奴だな~」なんて言われたりして飲めない人の肩身はかなり狭かった気がします。あの時代、飲める人がとても羨ましいと思いました。

時代が進んで今、若者のお酒離れが加速しているようです。それぞれの価値観に応じて選択肢が広がったということでしょうか。今は、お酒を飲むのも、飲めないのも、そして飲まないのも、肩身の狭い思いをせずに自由に堂々と選択できる時代になったのですね。
ソバーキュリアスとは、お酒は飲めるけどあえて飲まないことを選択したり、ノンアルコールのドリンクを楽しんだりするライフスタイルのことだそうです。さて私自身はどうなのかしら? 飲めるけれどあえて飲まないことを選択しているわけではなく、すぐに酔ってしまうし、美味しいと思えないから飲まないだけで、もし美味しいと思えるお酒があったら飲むかもしれません。

唎酒ワークショップ

先日浅草にあるWASAKEという唎酒ワークショップ専門の施設でワークショップに参加しました。居酒屋でもなく、酒屋でもなく、ちょっと変わったお店でした。対象は訪日外国人客なのですが、あるまちの通訳ガイド対象に特別にフルコース2時間のワークショップを半額で体験させてもらいました。

お酒がとても弱いし、これまで日本酒を美味しいと思ったことのない私ですが、好奇心だけは旺盛なので、自分に合う美味しいと思えるお酒なんてあるわけないと思いつつも、あったらいいなと少し期待して臨みました。

最初に日本文化とお米とお酒の歴史、酒米(山田錦)とうるち米の見た目や大きさの違い、酒米の精米歩合の違い、日本酒とワインとビールの原料や製造方法の違いなどを学んで、いざ飲み比べへ。最初に純米大吟醸、獺祭を3種(精米歩合23%から39%、45%まで)を順に試しました。私でも味の違いが明らかに分かりました。更に、特別にDassai Beyond という精米歩合10%?という720ml 45,000円もするお酒も試飲させていただきました。が、残念ながら私にはその味の違いはわかりませんでした。削れば削るほど良いというものではないでしょ!そんなに削ってお米がもったいないじゃない!というのが本心でした。そして削られた部分はいったいどうなるのかしら、捨てられちゃうのかしら、と気になって質問すると、一番外側は家畜のえさとか米ぬかになり、芯に近い部分は米粉としてお菓子の材料等に使われ、米粒100%が無駄なく利用されるということでしたので安心しました。

精米歩合の違い以外に純米酒と醸造酒があって、純米酒は米と米麹と水だけで醸造アルコールは使用されていないお酒です。更に、全国の水、空気、土壌、麹菌の種類、気候などの違いによっても独特の風味が生まれるようで、本当にたくさんの酒ブランドがあります。どうやら私は醸造アルコールが入った醸造酒がダメだったようです。私が美味しいと思えるお酒は、フルーティーでさっぱりしていてほんのり甘みのある純米大吟醸なのだと気が付きました。獺祭以外では、福島の大七酒造の純米大吟醸「箕輪門」も美味しいと思いました。私って高価なお酒が好みのようです。高いお酒はそんなにたくさん飲めないので、普通のお酒好きが5,6杯飲むところを、私はお猪口1杯をちびりちびりゆっくり味わって飲むことになるでしょう。それでも、これからはウーロン茶ではなくてお酒を一緒に楽しめることになるので、なんだか嬉しくなってきました。

2件のコメントがあります

  1. 西澤静江

    いつも大変お世話になっております。私の父も大蛇でした。私は血を受け継いだ様です。結婚相手が酒、煙草もやらない健全な家庭の出で、酒と名の付くものは料理酒のみの家庭になりました。婿殿と利き酒を始めて暫く経ちますが、築地、深川、青山、長野、岩手、福井、神戸、、旅先のみの楽しみです。ガイドの時、着物の時は呑みませんが、私も漸く自分の好みが分かりました。皆様の楽しげなお写真、有難うございます。

    1. arumachioffice

      西澤様、早速コメントをいただきましてありがとうございます。旅先で出会ったその土地の地酒は、色、香り、舌触り、味、そして楽しい会話で五感を刺激し、旅を一層思い出深いものとしてくれるでしょうね。とても素敵ですねー。

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